ガンダムを題材にする漫画は多く出版されていますが、アニメを漫画化したというものがガンダム漫画にありがちです。
そんな漫画を読んでもアニメのガンダムをよく見る方や、コアなガンダムファンには少し物足りなさを感ることがあると思います。
今回おすすめするジョニーライデンの帰還はそんな物足りなさを感じるガンダムファンの心にささる作品となっており、kindleで定期購読している私が4つのおススメポイントとともに紹介していきます。
こんな方におススメの記事です
・ガンダムのアニメはよく見る。
・ガンダムシリーズは特に宇宙世紀が大好き。
・MS・MAが大好き。
ジョニーライデンの帰還とは
雑誌「ガンダムエース」で連載されたメカニックデザイン企画『MSV-R』を題材にした作品です。「第二次ネオ・ジオン抗争」前夜である「宇宙世紀0090年」を舞台に、歴史に埋もれた『MSV-R』に登場するメカニックの解説と模型企画『モビルスーツバリエーション(MSV)』のエースパイロット「ジョニー・ライデン」の行方と、所属していた「キマイラ隊」の解明を織り交ぜて描いた内容となっています。
(1)ジョニーライデン
一年戦争時に活躍したジオン突撃機動軍所属のエースパイロットで階級は少佐(のち終身中佐)。
搭乗する機体をクリムゾンレッドのパーソナルカラーで塗装し「真紅の稲妻」の異名を取る。
しかし、戦場では同じ赤系統パーソナルカラーを持つ「赤い彗星」ことシャア・アズナブルと誤認されることが多かったとされる。
(2)キマイラ隊
ジオン公国軍突撃機動軍司令キシリア・ザビ旗下の同軍特別編成大隊。ヒュー・マルキン・ケルビン大佐によって編成。ザンジバル改級「キマイラ」を旗艦とし、ゲルググやゲルググキャノンを改修・改造したいわゆる「MSV群」を擁している。
各部隊の核であるエースパイロットを集めて編成し、機材・サポート要員に至るまで最高のものを結集した部隊でありながら、戦線で活用されず温存され続けた。そのため一年戦争において「最も有名な部隊」の一つでありながら「最も謎の多い部隊」とされ、「ザビ家の財宝を守護していた」とも噂されるが、実際に守護していたものは「ザビ家の復讐装置」をはじめ、ジオン公国が保有していた様々なデータである。
あらすじ
第一次ネオ・ジオン抗争が終戦を迎えて間もない宇宙世紀0090年、地球連邦の外郭組織であるF.S.S.(Federation Survey Service)に所属するテストパイロットレッド・ウェイラインは、ルナツーで発見されたフルアーマーガンダム TypeBのデータの評価シミュレーションの最中、何者かによって接触を受け、データ上に存在しない筈の青いゲルググと交戦する。
この一件を不審に思ったレッドは、ゲルググが残した「ジョニー・ライデン」のキーワードを元に、同じチームのリミア・グリンウッドと共にジョニーに関する調査を開始する。
おススメポイント
(1)メカ(MS)へのこだわり強め!
主人公が所属するFSSはMSやMAの性能や機能を実験・検証・分析する部署であり、様々な基地に赴いては機体の性能や能力を分析します。
一番の見どころは、作中にある機体のこだわり抜いたディティールが良く描かれていて、ガンダム好きにはたまりません。
また、その機体が1年戦争でなぜ運用されたのかなどの背景まで詳細に描かれているため、ガンダムファンであれば納得できる内容となっています。
(2)ゲルググがメインMS
ジョニーライデンがかつて所属していたキマイラ隊はゲルググを駆るオールドタイプ部隊だったため、登場する敵対関係にあるキャラクターにかつての同僚がいたりします。
そんな相手が使う期待はもちろんゲルググです。
初期の段階では、主人公がゲルググに搭乗するというより、ゲルググに搭乗した相手と戦うという感じで物語が進行していきます。
(3)ニュータイプではなく、オールドタイプのパイロット達の目線
キマイラ隊設立の真の目的は、キシリア傘下の「シャア・アズナブル大佐が率いるニュータイプ部隊」の反乱に備える、キシリア自身の「オールドタイプによるカウンターニュータイプ部隊」です。
そのため、最高のパイロット・装備・サポート要員以外に、ごく初期のタイプとはいえ強化人間(ユーマ・ライトニング、イングリッド0等)も配属されていました。
つまり、今までのガンダムの主人公等はニュータイプの感じて戦うとかはなく、実戦経験に裏打ちされた先読みや、戦場での的確な判断力で戦うというものが多く、同じオールドタイプの人間としてリアリティを感じます。
(4)1年戦争時のキャラクターや用語が登場する
前半は頻繁には1年戦争に関するフレーズはあまり登場せず、あくまでMSの分析等をする主人公たちの日常が描かれますが、徐々に物語が進むとネオジオンとの闘いとなり、それを率いるシャア・アズナブルと相対することになります。
おそらく逆襲のシャアへと続くと分かるだけでもガンダムファンはテンションが上がることは間違いありません!
まとめ
ガンダム漫画の中で、ジョニーライデンの帰還は私のお気に入りの一つです。
MS・MAをメカメカしく描くだけでなく、なぜ運用されたのかや実験機や試作機等に焦点を当てた話もあり、ガンダムファンが思わず「そっちか!?」と思わせるようなかゆいところに手が届く感じの作品です。
一度ぜひ読んでみてほしいです。
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