福岡県にある有名なランドマークである太宰府天満宮は学問の神様「菅原道真」を祭っていることで有名な神社です。
この太宰府天満宮の魅力と訪れるべき理由を、実際に行ってみた私が紹介していきたいと思います。
こんな方に向けた記事です。
・太宰府天満宮に興味がある。
・そもそも太宰府天満宮とは。
・境内はどうなってるのか。
太宰府天満宮の魅力とは
1 歴史と文化財の宝庫
太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)は、福岡県太宰府市にある神社で、学問の神様として知られる菅原道真(すがわらのみちざね)を祀っています。創建は延喜19年(919年)で、道真の死後、その霊を鎮めるために建立されました。
2 学問の神様「菅原道真」
忠臣として名高く、宇多天皇に重用されて、寛平の治を支えた一人であり、醍醐朝では右大臣にまで上り詰めたが、藤原時平の讒言(昌泰の変)により、大宰府へ大宰員外帥として左遷され現地で没した。死後は怨霊になり、清涼殿落雷事件などで日本三大怨霊の一人として知られる。後に天満天神として信仰の対象となり、現在は学問の神様として親しまれる。太宰府天満宮の御墓所の上に本殿が造営されている。
3 境内の見どころ
太鼓橋(たいこばし):心字池に架かる橋で、過去・現在・未来を表しています。渡ることで心身が清められるとされています。
楼門(ろうもん):鮮やかな朱塗りの門で、御本殿に向かう際に通ります。大正3年(1914年)に再建されました。
麒麟像:江戸時代に奉納された天神さまとご縁あるブロンズ製の麒麟像
御神牛(ごしんぎゅう):道真公が丑年生まれであることから、境内には牛の像が多く奉納されています。頭をなでると知恵がつくとされています。
大樟(おおくす):樹齢1,500年を超える巨木で、国指定の天然記念物です
アクセス
1 アクセス方法
2 交通手段と所要時間
車で行く場合
九州自動車道 「太宰府IC」から約15分(約6km)九州自動車道 「筑紫野IC」から約20分(約6km)福岡都市高速道路 「水城IC」から約15分(約6km)
近隣駐車場
太宰府駐車センター(8時~17時)
大型バス・マイクロバス 23台 / 普通車 850台 / バイク 15台
公共機関で行く場合
太宰府観光バス「旅人」
博多バスターミナル ~ 西鉄太宰府線「太宰府駅」 約40分
福岡空港国際線ターミナル ~ 西鉄太宰府線「太宰府駅」 約25分
博多バスターミナルから、福岡空港国際線ターミナルを経由して西鉄太宰府駅まで直行で運行するバス。予約不要でご利用いただけます。
太宰府観光列車「旅人」
西鉄天神大牟田線「二日市駅」〜西鉄太宰府線「太宰府駅」 約6分
太宰府の様々な観光名所や四季の花を描いた外装に、五つの開運文様で構成した内装の観光列車。予約不要・特別料金不要で二日市駅~太宰府駅間を運行中。
参拝方法
1 本殿の参拝と祈願
本殿へは歩いて向かい、大勢の方がお参りをしていました。この場所が一番混雑していました。
本殿内での祈願を希望する場合は、社務所にて申し込みを行った後、本殿内にある椅子に座って祈願するという流れでした。
2 御朱印とお守り
学問の神様を奉る太宰府天満宮では、学業成就関連のお守りがメインです。特に鉛筆タイプの学業成就のお守りは、他にないオリジナル感もあって、記念に購入する方も多いようでした。
御朱印には梅の花が描かれており、ゆかりのある花を取り入れたシンプルな仕上がりでした。
四季折々の景観と季節の魅力
1 春の飛梅
太宰府の春といえばやはり梅の花です。特に御本殿に向かって右手にある飛梅の木は見ごろです。道真公を慕って、都から大宰府へ一夜にして飛んできたと伝えられる、太宰府天満宮の特別な御神木です。
2 夏のイベントと活動
菅原道真公が詠まれた御歌です。道真公が七夕の夜に彦星と織姫が出逢うことができるという逸話に、御自身の願いを重ねられた歌に因み、それぞれのお願いごとが天に届きますよう、7月7日の夜に「七夕祭」ならびに「七夕の宴」を執り行います。
また、地域の幼稚園から、子供たちが元気に練り歩く夏の天神祭りは、見ている側が元気になるお祭りです。
3 秋、冬の風景と行事
秋の太宰府天満宮は、紅葉狩りにピッタリです。敷地内の風景と紅葉が鮮やかで、異空間にいる感覚にさせてくれます。
冬に雪が降ると、本殿の雰囲気がまるで水墨画のようになるので、一見の価値は十分ありますし、年末年始になると、多くの参拝客が初詣に訪れるため大変混雑します。
重要文化財
1 本殿
2 末社志賀社本殿
太宰府天満宮の末社である志賀社本殿は、1458年(長禄二年)に再建された歴史ある建物です。
志賀社本殿は、太宰府天満宮の中で現存する最古の建造物であり、1907年(明治四十年)に国の重要文化財に指定されました
3 毛抜形太刀無銘(けぬきがたたち むめい)
平安時代中期の平安時代から鎌倉時代に見られる太刀の過渡期に製作され、明治8年に整理された「太宰府神社宝物目録」では菅原道真の所持品だったことが記されている。
4 太刀 銘俊次
長さ60.1センチメートル、反り2.1センチメートル。茎の中央に大きく「俊次」と刀銘が切られています。作者の青江俊次は建暦年間の備中古青江派の刀工で、この太刀は鎌倉時代の古青江派刀工の作風を知る上で貴重な資料です。
5 銅製天蓋光心(どうせいてんがいこうしん)
仏像などの頭上にかざす天蓋の中心をなす銅鏡と銅製鏡装着具で、八花形の銅板中央にはめ込まれた瑞図鏡の背面には、多くの吉祥天像を鋳出しています。奈良時代の作とみられます。
6 梅月蒔絵文台(ばいげつまきえぶんだい)
文台とは、冊子や短冊などをのせる刳形をつけた低い脚の長方形の小机です。黒漆地に金泥で梅花などを描いています。裏面の「信元(花押)」銘から、16世紀中頃天満宮の留守職を務めた小鳥居信元が使っていたことがわかります。数少ない室町時代の蒔絵品として貴重です。
訪れるべき理由とお気に入りスポット
1 神社訪問の重要性
神社は、日本固有の宗教である神道の神々だけでなく、先人や天皇の祖神、怨霊など非常に多彩な神々が祀られています。また、神社は日常の感謝の気持ちや願いを神様に伝える場所としても重要です。
神社参拝の本質は、物質的な利益や個人的な願望を追い求めるのではなく、心を清らかにし、日々の感謝を神様に伝えることにあります。神社は、心身の浄化や内省の場でもあります。
2 お気に入りスポット
仮殿
仮殿は、建築家の藤本壮介氏によって設計され、御本殿前に佇む神聖な空間として造られました。屋根に緑を湛える美しいもので、靴のままで昇殿できるスロープも設けられています。内部はファッションブランドのMame Kurogouchiがデザインした御帳と几帳、音響監修をサカナクションの山口一郎氏率いる株式会社NFが担当した音響、照明は株式会社ライティング プランナーズ アソシエーツが手がけており、魅力的な空間となっています。
仮殿は、神事やご祈願、参拝の場所として利用されており、太宰府天満宮の歴史と文化を感じることができます。改修が完了した後、御神霊(おみたま)は御本殿に戻り、仮殿は解かれ、屋根の上の木々は天神の杜へと移植される予定です。
大樟(おおくす)
大小100本以上の荘厳な樟(くすの木)が立ち並び、その美しい森を「天神の杜」と呼んでいます。その中でも特筆すべき存在が、「大樟」です。
大樟は、樹齢1,500年を超える古木で、国の天然記念物に指定されています。高さ28.5メートル、幹周り11.7メートルという壮大なスケールを持ち、太宰府天満宮を古代から現代まで見守ってきました。初夏になると、樟若葉が芽吹き、新緑の美しい季節になります。太宰府近郊は樟の自生林の北限とされ、境内には大小100本以上の樟がそびえ立っています。
スターバックス太宰府天満宮表参道店
この店舗は、建築家の隈研吾氏によって設計され、「自然素材による伝統と現代の融合」というコンセプトを体現しています。店内は伝統的な木組み構造を用いており、木のぬくもりとコーヒーの香りに包まれた贅沢な時間を楽しむことができます。太宰府天満宮のシンボルである梅の木も奥庭に植えられています。
まとめ
太宰府天満宮の境内には大楠などのパワースポットや、歴史と伝統が融合した新たな建物である仮殿等様々なものがあり、来場者が見て回れる場所が多く存在します。
また、太宰府天満宮の周辺にはお店のデザインが独特なスターバックスがあり、つい立ち寄りたくなってしまうほどです。
多くの魅力が詰まっている太宰府天満宮に、ぜひ一度訪れてみてほしいです。
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